【レビュー感想】ストーリーで観て欲しい『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

こんにちは、やまとーるです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という作品を知っていますか?

ヴァイオレット・エヴァーガーデンレビュー感想
引用:ヴァイオレット・エヴァーガーデン公式サイト
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

Twitterではよく「綺麗過ぎる!」「神作画!」と讃えられているこのアニメですが、

ストーリーを語られる事があまり無いように感じます

 

それではモッタイナイ!

ということで今回は少しでも本作品の魅力を伝えられたらと思い、レビューすることにしました。

・『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ってどんな話なの?

・作画以外の見どころポイントが知りたい

と思っている人の参考になれば嬉しいです。

 

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』はNetfrixで全話無料で視聴できます。

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン作品紹介

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、暁佳奈による日本のライトノベル。イラストは高瀬亜貴子が手掛けている。 KAエスマ文庫(京都アニメーション)より2015年12月から刊行された。本編全2巻、外伝1巻。
「自動手記人形」と呼ばれる代筆屋の少女を中心に繰り広げられる群像劇。第5回京都アニメーション大賞大賞受賞作であり、現在までで唯一の大賞受賞作である。

引用:wikipedia

ヴァイオレット・エヴァーガーデンあらすじ(自作)

時は大陸戦争中。
戦場で人を殺す道具として使われてきた少女『ヴァイオレット』は、自分を引き取り、育ててくれた『ギルベルト少佐』と共に戦果を上げていくも、とあるミッション中に襲撃され、死に別れをしてしまう。
両腕と引き換えに一命を取りとめたヴァイオレット。
ギルベルト少佐の死を告げられないまま退院した彼女は、少佐の元上官『ホッジンズ元中佐』に誘われ、彼の経営するC.H郵便社で自動手記人形(ドール)として働き始める。
文字を書ける状況に無い人の代わりに「手紙を代筆」するというこの仕事は、依頼人の発する言葉の裏に込められた本当の意味や気持ちを掬い上げる必要があり、今まで戦場でしか生きて来なかったヴァイオレットにとっては困難を極めた。
繰り返される失敗の中で彼女を動かしたのは、代筆という仕事を通すことで、ギルベルト少佐から最後に受け取った「愛してる」という言葉の意味を理解出来るようになるのではないかという想い。
そんなひたむきな彼女に感化される仲間や依頼人、そして彼女自身もまた少しずつ人の心が宿っていく。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンの見どころ

大きく3つあると思います。

心を持たないヴァイオレットが口にする台詞

ヴァイオレット・エヴァーガーデンレビュー感想
引用:ヴァイオレット・エヴァーガーデン公式サイト
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

人の気持ちはとても複雑で繊細で
誰もが全ての想いを口にするわけでもなく
裏腹だったり
嘘を付く場合もあり
正確に把握するのは私にはとても困難なのです

ヴァイオレット・エヴァーガーデン第4話より

作中のこの台詞は、まさに彼女そのものを象徴しています。

命令に従い、命令によって動かされてきた彼女にとって、人の気持ちを掬うことは難しいということを打ち明けた場面での発言ですが、自分はこの台詞に深く考えさせられました

 

人は想いを伝えるために「言葉」を産み出したはずなのに、その「言葉」によって本質を隠してしまっているという矛盾を抱えていると思います。

例えば、ただ「ありがとう」と伝えれば済むところを、変に格好つけたり、茶化したりなんかして、そしてタイミングを逃して後回しにしてしまったり。

そんな経験誰しもがあるんじゃないでしょうか。

 

何より彼女が一番感じていることは、「人はもっと素直になるべき」ということでは無く、

想いを伝えられる時間はこの先もう無いかもしれない」ということなんじゃないかなと思います。

 

これは死と隣合わせで戦ってきたヴァイオレットだからという理由もありますが、

今私たちが生きている世界でも、一瞬にして日常が非日常に変わってしまう事だってあります

彼女が体験したような戦争は今の所無いけれど、惨憺な事件、事故のニュースが絶えることがありません。

 

だから彼女の口から出る本質を突いた言葉の一つ一つに心が動かされてしまいます。

代筆依頼人のエピソード

ヴァイオレット・エヴァーガーデンレビュー感想
引用:ヴァイオレット・エヴァーガーデン公式サイト
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

感情表現に乏しいヴァイオレットだけれど、ひたむきに努力をする姿に周囲は感化されていきます。

職場での理解も得られ、代筆の仕事も順調に増えていくわけですが、その依頼人とのやり取りがおもしろいんです。

・戦争から帰ってきた兄に感謝を伝えられない妹

・病気で亡くした娘を想い物語を考える戯曲家

・残された寿命を生きる母親とその子供

など、彼らのエピソード全てがどれも感動的で素晴らしい

 

個人的には第5話、外交結婚を企むシャルロッテ王女の公開恋文を代筆する話が好きです。

(cv中島愛もめっちゃ上手い!本当にびっくりした)

ヴァイオレット・エヴァーガーデンレビュー感想
引用:ヴァイオレット・エヴァーガーデン公式サイト
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

この回は話の内容も面白いんだけど、EDの入りがとにかくヤバイ。鳥肌が立ちました。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデンは基本的に1話完結なので、初めての方でも視聴しやすいと思います。

ネットでは「どの回を見ても最終回クオリティ」との評判ですが、自分も全くその通りだと感じています。

ヴァイオレットに心が宿っていく様子

ヴァイオレット・エヴァーガーデンレビュー感想
引用:ヴァイオレット・エヴァーガーデン公式サイト
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

本作品の軸となる「ヴァイオレットの成長」は一番の見どころです。

最初は鉄のような感情しかなかった彼女だけれど、代筆の仕事を通じて人の心が理解出来るようになり、彼女自身も次第に変わっていきます。

例えば表情が豊かになったり、相手のことを慮って涙したり。

このあたりの演出がとても上手く、そしてさりげなく、彼女に人間の心が宿っていく様子が表現されているんです。

 

例えば第5話のラスト付近のヴァイオレットとカトレアとのやりとりも印象的です。

ネタバレはしませんが、ヴァイオレットの人を祝う感情と、カトレアの仲間を愛する気持ちが入り乱れたとても良いシーンだと思います。

是非、本編で直接見てください。

公式サイトのスタッフレビューも見どころあり

ヴァイオレット・エヴァーガーデンの公式サイトでは、各話ごとに制作スタッフ及び声優さんのコメント、各回にちなんだweb限定のエンドカードが載っています。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン公式サイト(ストーリー)

作品の裏話や感想なんかも見ることが出来るので、本編視聴後に読んでみるのも面白いと思います。

 

余談ですが、アルベルタ役小山茉美さんの

「スタジオの中にもとっても柔らかな空気(愛)が溢れていましたよ。。」

というコメントに胸を詰まらせてしまいました。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンはNetflixで無料視聴可能

ヴァイオレット・エヴァーガーデンレビュー感想
引用:ヴァイオレット・エヴァーガーデン公式サイト
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』はNetflixで配信中です。

Netflixは30日間の無料体験が出来るので、それを利用して0円で全話視聴可能です。

更新(課金が始まる)3日前にメールで知らせてくれるという親切な機能も搭載されているため、安心して無料登録してください。

 

以上『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のレビュー感想でした。

本当に名作だと思うので、ぜひ視聴をしてみてください。

そして作品に対して語り合えたら嬉しいです。

 

最後に、作画などの件に関しては今更触れるまでも無いと思うので多くは語りませんが、誇大でもなんでも無く、全世界の中でトップを走っているのがこのアニメです。(本作品は2018年1月より公開。このクオリティで毎週放送…)

作中のどのシーンを切り抜いても1枚絵と見間違うほどのクオリティで制作されたこのアニメは、京都アニメーションが培ってきた人材と技術の賜物だと感じます。もちろん音楽や効果音、光や水の演出も素晴らしい。

自分はこんなに素晴らしい作品を魅せてくれる会社に感謝し、また(一方的に)誇りに思っています。

今までもこれからも、いつまでも応援しています。

 

※アイキャッチ画像について

引用:ヴァイオレット・エヴァーガーデン公式サイト
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会