こんにちは、やまとーるです。
ネットやTwitterで話題の「ベルリンうわの空」を購入してみました。
「2021年度このマンガがすごい!」にもノミネートされている話題作。
ドイツの首都ベルリンに居住している作者の香山哲さんが、実際に体験したことや、日頃感じていたり、日本との違いについて気づいた部分を描いているマンガです。
「肉体を鍛え上げて強敵を倒しに行く」
「主人公がモテモテのハーレム状態」
みたいな作品では全然無いけど、日常系が好きな自分にとってはとてもおもしろかったので、レビュー感想を書いてみたいと思います。
「ベルリンうわの空」のここがおもしろい
ベルリンとの生活の違いが分かる
コマ引用:ベルリンうわの空
この「ベルリンうわの空」という作品はよくある旅行記ではなく、作者が実際にベルリンに住んでみた上での様子が描かれているため、生活感を感じられる内容となっています。
日本との違いもたくさん紹介されていて、その全部が優れているというわけでは無いと思うけど、例えば
・ペットボトルを持っていくと返金がある
・大型な公園が多い
部分なんかはすごく魅力的に映りました。
そして全体的に優しい人が多いとのこと。
昔、「自国の国同士の人たちがお互いを優しいと思っているのは普通。他国の人が感じて初めて本物だ。」みたいなことをなんかの本で読んだことがあるんだけど、ドイツのベルリンはまさしくそんな感じなのかもしれない。
簡単には旅行ができなくなってしまったこのご時世、他国の文化に触れられるマンガに出会えたのは嬉しいです。
登場人物が謎で楽しい
ベルリンうわの空では見た目が同じな登場人物がほとんどいなくて謎の生物?で表現されてるw
コマ引用:ベルリンうわの空
(人なのか君たちは)
奇抜な登場人物にしているのはベルリンにいる人々の多様性を表している部分もあると思うんだけど、こんなことを毎回マンガにするのって何気に大変だよね。1コマしか出てこないキャラもいっぱいいるし。
でもそのおかげで普通のマンガとは違う、なんていうか異国感みたいなのも感じられて楽しいです。
自分のお気に入りはロイドさん。
コマ引用:ベルリンうわの空
(食虫植物かな?)
コラムの魅力
どの国も「ピンキリ」の上限下限というのは似てる。
すごい凶悪事件や汚職があったり、ノーベル賞とるような人がいたり。
でも「じゃあ結局どこも同じだな」とはならない。
ピンとキリの間の色々が、どんな割合・比重でどうバラけているか。
その微妙な差こそが特徴になる。
引用:ベルリンうわの空
話間に差し込まれている香山さんのコラムもおもしろいです。その内容はベルリンの様子から日常生活、社会に対する問いかけなど様々で、共感できる部分がとても多い。
上に書かれたコラムの内容なんかは結構真理だと思うんですよね。
例えばマンガとかでも、同じような話はいっぱいあるけど、微妙な差が特徴になって、おもしろさを感じるようになることが多いし。
言葉では伝えにくいけど、感性とか価値観のようなものって共有できる相手がいたら嬉しいもんね。
こういう人に読んで欲しい「ベルリンうわの空」
- 日常系マンガが好きな人
- 日頃ストレスを感じている人
- 他国の文化を尊重できる人
「ベルリンうわの空」はこんな人に読んで欲しい作品です。
下のリンクから試し読みができるので、よかったら雰囲気を感じてみてください。